恵比寿 大黒 大村庵
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蕎麦の豆知識

蕎麦の収穫は年に二回行われます。春に種をまいて夏に収穫するのを夏蕎麦、夏にまいて秋に収穫するのを秋蕎麦といいます。蕎麦が育つのは涼しい山間部。あたり一面に白い花を咲かせた蕎麦が、黒い実をつけると収穫の季節。この実をつぶしてそば粉にし、水を加えてのばし、細く切ったものが、わたしたちが食べている蕎麦です。

そば粉100%で打ったものを十割といいますが、そば粉だけではまとまりにくく切れやすいため、二割ほどの小麦粉を加えた二八が一般的です。「新蕎麦」は、走りの秋蕎麦の粉で打った蕎麦のこと。秋蕎麦は香り、風味、色とも、夏蕎麦よりすぐれているといわれますが、中でも新蕎麦はもっとも美味とされ、食通たちに好まれてきました。秋になると、「新蕎麦」の貼り紙を出す蕎麦屋もあるほどです。味の違いがもっともわかるのが、茹でた蕎麦に蕎麦つゆと薬味を添えただけのもり。食事のときに音をたてるのはマナー違反ですが、蕎麦だけは別。

蕎麦の栽培は八世紀には行われていましたが、今のような切った蕎麦がたべられるようになったのは、江戸時代から。今でこそサラリーマンの昼食としてポピュラーな蕎麦ですが、当時は昼下がりや風呂の帰りなどに、一杯やった後で蕎麦をたぐるのが一般的。昼下がり、蕎麦屋で板わさや蕎麦味噌をつまみに日本酒で粋を味わう。そんな楽しみ方は、忙しい現代にあっては最高の贅沢かもしれません。

女性にもおすすめの健康食

まず蕎麦には良質なタンパク質が豊富。その含有量は米やうどんとは比べものにならず、牛乳なみ。体内で作れない必須アミノ酸が多いのも特徴です。

さらに蕎麦は、ヘミセルロースという食物繊維を多く含みます。一日に必要な食物繊維の量は20グラムが目安。蕎麦一食で、5グラムの食物繊維がとれます。女性に多い便秘の悩みにも、蕎麦はおすすめです。一日一食蕎麦を食べ続けただけで、便秘が解消されたという報告もあるそうです。

そして近年注目されているのが、蕎麦に含まれるポリフェノールです。ポリフェノールというのは、植物に含まれる抗酸化成分。高血圧や動脈硬化、心臓病などを防ぎ、若々しい身体を保つようにはたらきます。もちろん美肌にも。特に蕎麦ポリフェノールは、脳の記憶細胞が死滅するのを防ぎ、ボケ予防に効果があるとされています。

ほかにも、肝臓の健康を守るコリンや、老化防止に役立つビタミンE、疲労回復に働くビタミンB1、皮膚や粘膜を健康にするビタミンB2などのビタミン類も豊富です。

蕎麦のあとの蕎麦湯にも注目。もともと蕎麦屋ではお茶は出さず、かわりに出していたのが蕎麦湯でした。蕎麦湯には水溶性タンパク質をはじめとする栄養素が溶け出しています。蕎麦の後は、おいしいだけではなく、栄養もある蕎麦湯で締めくくるのがおすすめです!